グレイシャス通信特別号

 ザンビアから、グレイシャスが来ています。 今ザンビアは乾季で、マラリアやコレラの発生件数も比較的少なく、グレイシャスの病院も落ち着いています。
 そこで、かねてからオーバーワーク気味だったグレイシャスを日本に呼んで“つかの間の休息”をとってもらおうという提案が持ち上がりました。
 グレイシャスの受け入れは、グレイシャスを日本に呼ぶことを最初に提案した吉田修さん(さくら診療所医師、麻植郡山川町在住)方が責任を持って行なってくれることになりました。

 グレイシャスは、9月2日夜半徳島に到着。徳島市内にあるグレイシャスの会代表井原宅で1泊後、山川町の吉田宅に落ち着きました。

 9月7日、グレイシャスの旅の疲れも癒えたところで、海(小松海岸、徳島市川内町)と吉野川(第十堰付近、名西郡石井町)に出かけてみました。海では打ち寄せる波が怖く、かなりの時間水のかからないところで立ちつくしていましたが、やがてそろそろと海の中へ入っていきました。
  ザンビアは内陸国ですから、グレイシャスは本当に海が珍しそうでした。また、吉野川の水の透明度や川面に反射する日の光の美しさに、何度も声を上げていました。川遊びをする子ども達を「ここにはクロコダイル(=わに)はいないの?」と、心配していました。「そうね、ここはクロコダイルもいないし、蚊にさされてもマラリアにならない。幸せな国ね。」と私は答えました。  
  
 9月10日朝、日曜日なので、グレイシャスと教会に行きました。私は日曜の朝の教会というものを初めて経験しました。定例の祈りの後、教会の計らいでグレイシャスにスピーチする時間が与えられました。グレイシャスはアカペラで賛美歌を歌い始めました。初めは小さく、そして次第に大きな声で。高音部分はハッとするほど澄んだ声でした。それは、最愛の夫に急死され、その後たった一人で夫の残した慈善施設を守り続けてきたグレイシャスの人生をスライド写真のように思い出させるせつない響きでした。歌の後、一人の女性のリードで全員が、グレイシャスのために祈って下さいました。その女性がグレイシャスの会の会員さんだと判ったとき、信仰を持たない私でさえ、大きな大きな不思議な何かに、心から感謝したのでした。


 今回のグレイシャスの来訪は、アッという間に決まりアッという間に実現しました。
実のところ私などは、グレイシャスに23時間もの一人旅をさせることにも、手のかかる自分の子どもや孤児たちの世話を休むことにも、病院の診療や運営を中断することにも、戸惑いがありました。それらすべてをクリアさせてまでも日本に呼んで体を休めてもらう意義はあるのだろうか?と、思いました。でも、実際に来てのんびりと過ごすグレイシャスを見ていると、やはり来てもらってよかったと、思います。
 この度のグレイシャスの来徳にあたっては、たくさんの方々にお世話になりました。在ザンビアNPO・SCDPスタッフのみなさん、グレイシャス滞在中身の回りのお世話をしてくれている益子さん、福士ご夫妻、傍示さん、さくら診療所スタッフのみなさん。そしてグレイシャスの健康チェックを引き受けてくれた吉田さん。その他たくさんのみなさん、ありがとうございます。
  以上、取り急ぎグレイシャスが徳島に来ているということをお知らせするために、グレ会員の皆様に「グレイシャス通信特別号」をお届けいたします。
肝心のグレイシャスの日本滞在期間と滞在中のスケジュールについてですが、11日現在確定していません。お知りになりたい方は、下記までお問い合わせ下さい。
      グレイシャス徳島滞在中の諸件お問い合わせ先
                電子メールでは → zikomo@nmt.ne.jp
                電話では    → 0883−42−5520
                              (いずれも対応は、福士さん)